海外のとある事実 安易な性別移行の危険性 

ジェンダー関連 性同一性障害(性別違和・性別不合)

おはようございます。古江です。今日は海外で起こっているとある事実についてご紹介致します。

かなりの長文になりますが、クローム翻訳等を使用すればほぼ正確に内容を読むことが出来ます。

この記事を大まかに要約すると、悩めるトランスジェンダーの子供達を救おうと小児科トランスジェンダーセンターで働いていたが、その内情や治療行為に疑問を感じセンターを辞めたというものです。つまり内部告発文になります。元が英文のため解釈が間違っている箇所もあるかもしれませんが、是非目を通してみて下さい。

内容から見ると、当事者の性自認を優先してホルモン治療や外科的手術が未成年から行われているのですが、それが親の意見だったり、当の本人が別性で生きるホルモン治療の副作用を十分に理解していなかったりと様々な問題が起きている事が分かります。日本ではホルモン治療を始めるにあたり、原則的に18歳以上からとなっていますし、GIDの診断が降りていなければ正式に開始できません。そのためこういった事が起きにくくなっていますが、それと同時に未成年の状態からホルモン治療を行うことがほぼ不可能なため、骨格までは望む性になることはできません。

内容の中ではDetransitioners(生まれた時の元の性別に戻る人)にも触れられています。

これは例えば男性に生まれ、性自認が女性だと思い女性としてホルモン治療等を行ったものの、何かしらの理由でまた元の男性に戻る事を指しています。日本ではこの事はまだ知られてはいませんが、海外ではこういったケースも既に報告されています。

ちなみにDetrans(と便宜上呼びますが)する場合、性ホルモンを生成する部分を摘出していない場合は、ある程度は戻るのかもしれませんが、完全に元の性別に戻れる訳ではありません。FTMの場合は低くなった声が元の高い声には戻りません。内容にもありますが、乳房切除等の外科的手術を行っていた場合等、それはもう取り戻すことが出来ないのです。

この内部告発文からは、安易な性別移行の危険性を物語っています。海外では”思春期ブロッカー”なる薬であるGnRHアゴニストという第二次性徴を抑える薬等も、可逆的(元に戻る事も出来る)である理由で使用されている例もありますが、この薬は本来、不妊治療を含むさまざまな適応症に使用され、前立腺がんや乳がんなどのホルモン感受性がん、重い月経や子宮内膜症などの特定の婦人科疾患、女性の高テストステロンレベル、早期の治療における性ホルモンレベルの低下に使用されるものです。重篤な副作用(特に女性)が現れやすく、完全に元に戻る保証もないまま使用されています。

今のような不安定な世界情勢、そして貧富の拡大等の中で、子供や若者は様々な不安に駆られ生きています。己の性自認についても様々な情報の中で揺らぐことが多々あるのだと思います。しかし安易な性別移行は当事者に更なる苦痛や後悔を強いる事にも繋がります。

当事者が強く自分の身体的性に嫌悪を覚えるのなら、幼き頃からのホルモン治療はその当事者にとって明るい未来を歩む事への重要な意味を持つ事になりますが、少しでも揺らいでいたりする場合、取り返しのつかない後悔に繋がる可能性が十分にあります。幼き頃からの慎重なGID診断方法と治療が出来るシステムを作ることは重要ですが、それと同時に安易な性別移行を防ぐ事も重要だと考えます。

AGS代表 古江鮎花 - AYUKA FURUE -

長野県を全てのジェンダーが生きやすい社会へ。アユカジェンダーサービス(AGS)代表。GID(性同一性障害)学会会員。GID学会エキスパート研修修了者。30代過ぎに性同一性障害と診断され、以降はホルモン治療を続けながら女性として生きる事を選ぶ。女性と子供の安全に最大限配慮し、性同一性障害の理解促進と誰もが愛と結婚を叶えることが出来る真の共生社会の実現を目指す。
趣味はゲームやアニメ、車や音楽と多彩。WEBやサウンドデザイン、文章ライティングやロゴデザイン等のスキルを併せ持つ。

著書:『心が女性だから』は許されない-真の共生社会への道-

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