Twitterに投稿したAGS的ジェンダー論 法整備とMTFの女性トイレ使用等に関して 

ジェンダー関連 性同一性障害(性別違和・性別不合)

このたび、Twitterアカウントを開設致しました。

で、色々と投稿していたのですが、TwitterのUIだと色々と見にくいと思ったので、Twitterのまとめを投稿させて頂きます。今回はここ最近の流れと改めて私の考えを呟いています。

せっかくですので、わたしのLGBT関連に対する現在の考えを述べさせて頂きます。LGBT関連を巡る動きは非常に早く、正直なところ只でさえ価値観が周回遅れの日本で急速に法整備などを進めると修復不可能な亀裂を生む可能性があると私は考えます。

日本という国は良くも悪くも閉鎖的な部分があります。元から男尊女卑的な側面も強く、未だに社会はそれが拭い切れていない部分もあるかとおもいます。

それが良いか悪いかはまた別問題ですが、ジェンダー的教育が始まったのがここ最近の話で、性同一性障害すらほぼ理解していない方々がたくさんいる中で、LGBTQを理解しろというのは現段階では難しいのが正直なところです。

日本はそういったジェンダー教育の場と機会が圧倒的に足りていない事で、社会全体のジェンダーに対する知識と意識、理解が足りていない状況です。現在は認知度が上がっただけ。

それでLGBT差別を無くす法案を!と言えば大多数の方が反対することは目に見えて分かる事です。私の見解ではまだ時期早々であり、今は性的少数者を受け入れる社会基盤を少しずつ整えていく事が重要だと考えます。

ちなみにもし、LGBT差別禁止法案が今可決したとしましょう。次のことが罰則対象になります。

1.アウティング 2.差別的及び侮辱的な発言 3.会社組織での昇進できないなどの不当な扱い

このことで何が起きるかリアルに想像できるでしょうか?ここは日本です。日本人の国民性を考えるとこうなると思います。

意図しない発言や行動で訴えられる可能性があるなら、関わるの辞めよう…

まあこれは極端な解釈かもしれませんが、罰則が伴うならよほど魅力的な人でない限り距離を取るのが人というものです。

結局はこうなってしまうと、ただ分断が起きてしまうだけだと私は考えます。LGBに関しても生きにくいでしょうが、Tの人達はどうなるでしょうか?

FTM(女性から男性)はホルモン摂取で胸以外はほぼ見た目違和感のない男性になります。声も低くなります。ただMTF(男性から女性)の場合はどうでしょうか?

基本的に成人男性がホルモンを打ったと仮定すると、それで髭は無くならないし体毛も無くなったりはしない。肩幅が狭くなるわけでも無いし声が可愛くなるわけでも無い。

つまり相当な努力とお金、覚悟が必要なわけです。女性として違和感が無い見た目になるには。見た目に違和感がある人にも純粋に優しく接する人が全てなら良いですが、そんな優しい世界じゃありません。

違和感のない見た目って自己肯定感に大きく影響するのでとても重要です。ルッキズム的な話ではなく、精神学的に違和感のあるものに対し人は警戒するし素直に受け入れる難度が上がります。

少し話がそれましたが、ジェンダーに関係なくてもイジメは起きるし人間関係は大変ですよね。それを考えるとMTFの方は相当に辛い世界になると思うんです。只でさえ自称性同一性障害の性犯罪者が居るせいで尚更です。

と色々書いてきましたが、そういった理由で法的に罰則を規定することに関して私は反対です。そんなことをしても余計に両者の溝が深まるだけです。ここは日本なので余計にですね。

ちなみに私がAGSを立ち上げた理由の一つに、現状のLGBT関連の動きに違和感を感じていたのが理由にあります。LGBTをみんなで理解していきましょうね。と言う優しい感じでは無く、なんだか口調が強く感じてしまって…

ジェンダーレスな教育もいいかもしれませんが、男の子は男らしく。女の子は女の子らしく。も立派な価値観ですよ。それを強制するのが間違ってるだけで。

こういった話はまた呟くかもしませんが、最後にMTFの女性トイレの使用等に関する見解です。

基本的に心が女性だから。と言う理由だけで女子トイレや女性風呂等のプライベートスペースを利用するのは許されることではないと考えます。実際にこれを許すと安心に利用できないと思う人が大半でしょう。

お風呂に関しては性別適合手術まで終えていれば一番ベストですが、一般女性とは時間帯を別にする等工夫して露天風呂が少しの時間だけでも利用できれば嬉しいですね。(専用の貸し切り風呂は大体狭いので…)

お手洗いに関しては、やはり性同一性障害の正式な診断を受けているかつ、注射でのホルモン治療を1年以上受けている等の基準は設けるべきだと思います。

私が思うのは、マイノリティの一部の意見や主張だけがまかり通ることはあってはならないと考えますし、双方が歩み寄って平和的に解決するのが最良だと考えています。

おそらく私が感じていた違和感は、LGBT側の意見ばかりが良くも悪くも取り上げられ、それに対して社会が追いついていない中で急速に進めようとしている所なのでしょう。

世界基準で物を考えることは確かに重要ですが、国民性や背景にある文化を考え、大事にすることも重要です。

大分長くなってきたのでこの辺で終わりにしたいと思います。それではまたの機会に。プライベートなツイートもしますのでお気軽にリプ下さいね!

以上が全文になります。

AGS代表 古江鮎花 - AYUKA FURUE -

長野県を全てのジェンダーが生きやすい社会へ。アユカジェンダーサービス(AGS)代表。GID(性同一性障害)学会会員。GID学会エキスパート研修修了者。30代過ぎに性同一性障害と診断され、以降はホルモン治療を続けながら女性として生きる事を選ぶ。女性と子供の安全に最大限配慮し、性同一性障害の理解促進と誰もが愛と結婚を叶えることが出来る真の共生社会の実現を目指す。
趣味はゲームやアニメ、車や音楽と多彩。WEBやサウンドデザイン、文章ライティングやロゴデザイン等のスキルを併せ持つ。

著書:『心が女性だから』は許されない-真の共生社会への道-

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