日本の中絶に関する問題

女性の人権

female_chuzetu

2023年1月27に厚生労働省の専門部会が、中絶用の飲み薬メフィーゴパックを薬事承認することを決めました。

メフィーゴパックは妊娠9週目までが対象となるイギリス製薬会社の飲み薬です。

飲む中絶薬に関してですが、海外では一般的に利用されているようで、ようやく日本でも導入されることになります。

ただ手放しで喜べる状況ではありません。何故かというと、中絶薬を使用する条件として配偶者の同意書が必要なためです。(世界の中で中絶に同意が必要なのは11ヵ国のみ。日本 台湾 インドネシア トルコ サウジアラビア シリア イエメン クウェート モロッコ アラブ首長国連邦 ギニア共和国)

以前にもブログで書きましたが、妊娠の中には望まない形での妊娠というものがあります。そして生きていくために中絶を選ぶしか無い状況も起こりえる中で、中絶には配偶者の同意書が必要というのは、何故なのでしょうか?

わたしは女性として生まれたわけでは無いですし、生理の痛みを知るわけではありませんが、だからこそパートナーが生理の時は色々なことを私がやるように、少しでも負担が無いようにしています。

命を授かり、出産することに関して、それはとても勇気と覚悟が必要なことだと思います。そして女性として生まれた以上、生理も毎月起こるものですから男性と比べると不自由なものです。

時として理不尽な形で妊娠してしまう事も普通に起こりえる現在で、中絶に関して配偶者の同意が必要なのは、女性の人権を侵害していると私は素直に感じます。

私も女性として生きていますので、女性の人権に関して不平等だと、おかしなことだと感じた時は、ブログでその思いを綴ることにしています。

この日本は良くも悪くも閉鎖的かつ男性社会あるため、ジェンダー的な人権は世界の各国と比べ大きく遅れていると言わざるを得ません。この国を少しでも良くしていくために、小さな声でも発信していくことが重要だと思っています。

AGS代表 古江鮎花 - AYUKA FURUE -

長野県を全てのジェンダーが生きやすい社会へ。アユカジェンダーサービス(AGS)代表。GID(性同一性障害)学会会員。GID学会エキスパート研修修了者。30代過ぎに性同一性障害と診断され、以降はホルモン治療を続けながら女性として生きる事を選ぶ。女性と子供の安全に最大限配慮し、性同一性障害の理解促進と誰もが愛と結婚を叶えることが出来る真の共生社会の実現を目指す。
趣味はゲームやアニメ、車や音楽と多彩。WEBやサウンドデザイン、文章ライティングやロゴデザイン等のスキルを併せ持つ。

著書:『心が女性だから』は許されない-真の共生社会への道-

関連記事

カテゴリー

アーカイブ