同性婚について思うこと。

ジェンダー関連 同性婚&カップル

同性婚

先日の話ですが、同性婚についての東京での判決が出ました。

結果は婚姻や家族に関する立法のあり方を定めた24条2項に照らし合わせ、現在の状態は【違憲】であるという判決です。

ただ憲法違反として訴訟しましたが、それ自体は棄却されています。同性婚を巡る訴訟は各地で起こされていますが、判決が出たのはこれで3件目となります。

アメリカ上院下院議会では同性婚が可決され、近く大統領署名による法案が成立する見通しとなっています。

世界的に多様性を認め合う方向へと進んでおり、同性婚も認める方向へと進んでいます。つい先日、男性同士のカップルが結ばれるのをニュースで拝見しましたが、涙ぐみながら「正式にパートナーとして認めてもらいたい…」と言っていたことを見て、私も思わず涙が出そうになりました…

私も結婚ということに関しては、苦渋の決断をしたのが2年前の話です。

その当時お付き合いをしていた10歳下の女性と、首都圏から長野県に移住をしたのが5年ほど前でしょうか。二人で一緒に農業をやろうと、色々と辛いことを乗り越えながら頑張ってきました。そして3年を越えいざ独立となった時に、

このままで良いのだろうか…?

と考える機会が訪れたのです。

私は見た目が女性で、パートナーも女性です。ただ私は性別適合手術がまだ出来ていないので戸籍は男性のまま。結婚は出来る状態ですが、それをすると性別適合手術をしても法律の関係で戸籍上の性別の変更が出来なくなってしまうのです…

結婚か… それとも戸籍上での女性をとるのか…

散々悩んだ結果、わたしは結婚を選びました。

私の彼女(現在はお嫁さん)は色々とわかりきった上で私と交際する事を選んでくれたので、結婚も無理にしなくて良いよとは言っていてくれたのですが、婚姻を結んでいない状態だと、彼女のご両親にも、そして彼女にも申し訳ないという思いが強く…

何より私という人間と共に人生を歩むことを選択をしてくれた彼女に、私はちゃんと責任を取りたかったのです。

それに戸籍の性別が女性になれなくても、私が女性として生きている事に間違いは無いのですから。こう思うと、ただの紙切れに書かれていることなんか気にしないと思えるようになりました。(まあ実際に【男性】と書かれているのを見ると精神的にはきついんですが…)

日本も法律で同性婚が認められる日が来ることを切に願います。

AGS代表 古江鮎花 - AYUKA FURUE -

長野県を全てのジェンダーが生きやすい社会へ。アユカジェンダーサービス(AGS)代表。GID(性同一性障害)学会会員。GID学会エキスパート研修修了者。30代過ぎに性同一性障害と診断され、以降はホルモン治療を続けながら女性として生きる事を選ぶ。女性と子供の安全に最大限配慮し、性同一性障害の理解促進と誰もが愛と結婚を叶えることが出来る真の共生社会の実現を目指す。
趣味はゲームやアニメ、車や音楽と多彩。WEBやサウンドデザイン、文章ライティングやロゴデザイン等のスキルを併せ持つ。

著書:『心が女性だから』は許されない-真の共生社会への道-

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