週末はお天気が良くなく、外は雨が降っています。
皆様、雨はお好きですか?出かけるに雨は嫌ですが、家の中でのんびりと過ごしている分には雨は好きだったりします。雨音がすごく心に心地よく響いてとても好きです。
さて、前置きはこれくらいにして今日はAGS的な日本のLGBT対応を考えてみたいと思います。基本的に個人の主張が強くそれを認める傾向にある海外では、小さな声を積極的に上げる事で社会に波及していきやすいと考えます。アメリカ等はその良い例ですね。もちろん一筋縄ではいかない部分もありますが、小さな声が通りやすい文明的な下地があると感じます。
一方日本はどうでしょうか?
日本は島国と言うこともあり、良くも悪くも閉鎖的です。何か皆と外れたことをしようものなら、村八分にあい孤立する文化的背景があることから、色々な意見があっても思うように言うことが出来ない。そんな背景があります。
このことを考えると、日本で大多数のシスジェンダー(身体的性と心の性自認が一致する人達)とLGBT等のジェンダーに悩みを抱える人達が共に真に共生する社会を築くためには、まだまだその下地が出来ていない、もっと丁寧に時間をかける必要があると感じます。
最近はメディアでもジェンダーレスなタレントや、トランスジェンダーのタレントが出てきてはいますが、残念ながらまだまだ認知こそされてはきているものの、十分な理解までには至っていません。それどころか、トランスジェンダーを言い訳にした、身勝手な生き方と捉えられてもおかしくない行動をされている方も極一部ではありますがいらっしゃるようですので、悪いイメージを助長しているかもしれません。
色々な要素がありますが、AGSでは以下のことを行って、社会的なLGBT対応の下地を築いていこうと思っています。
- ジェンダーコンサルティングサービスであるAGSを通じ、ジェンダーに対する”知識”を深め、コミュニケーションを行う中で実際に知ってもらう。
- 企業や行政機関などに完全な匿名性相談システム等を構築し、カミングアウトや相談を行いやすい”環境”を整備する。
- 組織ごとに出来る事をガイドラインとして作成し、確実に出来る事から”実施”していく。
知識を深め、環境を整備し、対応を確実に実施する。この流れを様々なところで実施し繰り返していくことで、社会的なLGBT対応の下地を作りたいと思っています。特に最初に上げたコミュニケーションによって実際に知ってもらうというのはとても重要なことだと思います。というのも、人は自分が知らないことに対して偏見を抱きやすい生き物です。実際にお会いして、お話して、性同一性障害というものをリアルに知って頂くことでその方の視え方や捉え方が変わるかもしれません。
あとはGIDの診断判定が出来る場所の拡充です。現在はGID判定が出来る診療所が日本全国の都道府県に数えるほどしか無く、オンラインを活用することを考えてもまだまだ数が足りません。これに関してはGID学会等で訴えていかなければならないと考えています。
それでは今日はこの辺りで。基本的にこのブログはあまり長文にならないよう、わかりやすく簡潔に物事を記載するよう心がけています。