古江です。段々気候も暖かくなってきている気はするのですが、まだまだ夜は寒いですね…
今日は共同トイレのお話です。これは実際に起きたことを関係者から聞いたお話になります。ある時一人の男性が、職場にスカートを履いてきたそうで…
「心が女性だから、女性用トイレを使わせてほしい。」
といきなり言われたそうです。その男性自体は、心の中でジェンダーについて悩み続け、勇気を持って行動に移したのでしょう。ただそれが突然だったためか、全ての女性から猛反対に遭ったそうで…
その事態を解決しようと、男女共同で使えるトイレが新設されたそうです。
しかし、そのトイレを使うのはその男性だけのようで、結局のところ新設されたトイレはその方の専用トイレのようになってしまったとの事です。
この事から分かるのは、自体は表向きには解決したのかもしれないが、根本的な問題は解決していないのでは無いか?と言うことです。
私も境遇的には同じなので気持ちは分かるのですが、やはり性自認が女性と言うことなら、女子トイレを使いたいというのが本音なのです。その方だけしか使われないトイレと言うことでしたら、やはり気持ち的にも疎外感を感じるでしょうし、なにより他のシスジェンダー女性から猛反対されたというのは、本人にとってもショックだったのでは無いか?と思うのです。
ちなみに私の場合、色々な職場で女子トイレの使用や更衣室等も使わせて頂きました。使用する時間帯をずらしたり、とくに制限も無いところもありましたが、やはりそう言った扱いをして頂くと、とても理解があると思うし、とても有り難いことだと感じます。
組織内での根本的な問題解決の方法は、やはり周囲から受け入れられるようにする事なのだと思います。※公共の場などは共用トイレを増やした方が良いとは感じてます
もちろん今回の例の場合、なかなかそう言った話し合いが出来る空気では無かったのかもしれません。だからこそ、そう言った誰にも言えないジェンダーの悩みを聞いてあげられる外部機関が必要だとも思いますし、組織内でのジェンダー知識と理解が必要なのだと思います。そう言った基盤が整っていれば、もっと穏やかにこのことは解決していたのかもしれません。
人の心は見えませんし、その色は人によって千差万別です。だからこそ”話し合う”事が重要ですし、コミュニケーションを取ることが重要なのです。多種多様な人が関わり合ってこの社会は形成されています。だからそこ、お互いを思いやる気持ちが重要なのでは無いかと思うのです。