最近色々なメディアでLGBTに対する差別発言が取り上げられていますね。
わたしもAGSを立ち上げる前までは、以前にもお話したかもしれませんが、LGBT関連のニュースを見ないようにしていました。
理由としては、嫌な気持ちになるから。ほおっておいてほしいから。おそらくこの二つです。
最近では政治の世界で当事者が深く傷つくような発言が多く、「見るのも嫌だ。」「隣に住んでいるのも嫌だ。」「同性愛は気持ち悪い。」等など…
こうやってキーボードで打ってるだけで、当事者としてはホントに嫌になります…
ただ、こういった人達は今まで何もジェンダー的教育を受けない環境で育ち、男尊女卑な価値観を幼き頃から植え付けられた典型的な世代です。実際今の10~20代には自由なジェンダーと同性婚などの理解は進んでいます。だから許されるというわけではありませんが、こういった当事者がひどく傷つく発言を何かしらの形で防がないといけない。と思います。
過去にも書きましたが、LGBT差別に関して何かしらの法律的罰則を設けること自体には、個人的には現状では分断を生む可能性が高いと思うので、反対の立場ではあります。ただその内容次第では検討に値するものと考えています。
例えばこういったあからさまな差別的発言は許されることではないです。気持ち悪いと言って何が悪いとおっしゃっている方もいましたが、これは明確な差別発言だと思いますし、排除的意味合いを持っているとも取れます。不動産などの同性カップルには部屋を貸さないのも立派な差別に値すると思っています。そして結婚の自由。この辺りは明確に法律で取り決めることが必要ではないかと思います。
雇用に関しても差別的に感じる部分はありますが、現状では色々と難しい部分があるのかなと思っています。私も当事者なので分かりますが、正直なところあまり良い顔や返答はされないように感じます。(もちろん真剣に受け止めてくれる企業様もありましたが)やはり制服がある職場ですと色々と問題が出てくるので難しいのでしょう。ただ、この辺りは時間は掛かりますがジェンダー知識と理解を深めることで改善はしていけると考えています。(日本社会で再就職が難しいのはシスジェンダーも同じなのでしょうけど…)
雇用する側にしても、トランスジェンダーの事を100%理解しているわけではないと思いますし、色々と不安なんだと思います。ただ、前例がないので戸籍上の性別でしか雇えないというのは思考停止だと思っていますので、ここは何とか変えていかなければならないと思います。この辺りを頑張って企業様に理解を求めていきたいですね。
社会情勢も不安定で、国政も酷い状況で、色々と嫌になる気持ちはありますが、明日を変えていけると信じて頑張っていきたいと思います。