トランスジェンダーの性犯罪

ジェンダー関連

おはようございます。古江です。

さて、今日はトランスジェンダーの性犯罪についてお話ししていこうと思います。

近年ニュース等でトランスジェンダー(”自称”性同一性障害)の性犯罪を目にすることが多くなってきました。最近でも痛ましい事件があったばかりですが、そのたびにネットなどでは、

トランスジェンダーってこういうのばっかり…

所詮は只の変態…

といった当事者には非常にきつい言葉が並びます…

もちろん性犯罪者にとってジェンダーの多様性というのは絶好の隠れ蓑でしょう。しかし考えてほしいのは、

性犯罪を犯す者は何も、自称性同一性障害のトランスジェンダーだけではないと言うことです。

性犯罪率と言うことを考えると、その割合としては男性シスジェンダーが高いでしょう。最近では女性の盗撮犯もいますし、海外では女性教師が同性や異性の学生を性犯罪に巻き込む事例もあります。つまりどんなジェンダーであれ、性犯罪を犯す者は犯すのです。

ちなみに性犯罪を犯すトランスジェンダーは、大体が”自称”と説明されていることが多い気がします。つまり正式なGID(性同一性障害)診断を受けていない、もしくは判定が降りなかった状態です。この場合は当然正式なホルモン治療を行っていないと思われますので、いくら心が女性だといっても性欲は通常の男性と同じ状態です。この状態ではシスジェンダー女性としてはやはり恐怖や不安感を覚えても仕方が無いと思いますし、そう思うのが普通でしょう。

ちなみに女性ホルモン剤は錠剤、筋肉注射と主に二つの接種方法がありますが、体の負担が少なく効果が高く安定した効果を得られるのは筋肉注射です。体感的には男性の性欲が10あるとすれば2~3ぐらいまでは落ちます。(ただし性ホルモンの効果は個人差が大きいためこれは絶対ではありません)

外見的な変化もありますが、内面の変化も大きいです。心の中での攻撃性が薄れ、優しい気持ちというか暖かな感情というか、言葉にするのは難しいですが、非常に落ち着いた気持ちになれるのは確かです。

先日Twitterなどでも呟きましたが、こうした理由を考えると、心が女性だから。と言う理由だけで女性のプライベートスペース(トイレやお風呂)を使用することは性犯罪防止の観点からも推奨は出来ません。お風呂に関しては性別適合手術を受けていることがベターでしょうし、トイレ使用に関しては正式なGID診断を受けておりかつ筋肉注射による性ホルモン投与を1年以上行っている事等を要件とするのが妥当なのではないか、と感じます。(錠剤による女性ホルモン接種では性欲抑制効果が薄い)

近年の流れとして、こういう事をいうと当事者側から差別だ、偏見だ、と言われ問題になり結局は我慢を強いられる… 性的少数者の意見ばかりが良くも悪くも取り上げられる結果、大多数のシスジェンダーが不満を言えず我慢を強いられる…

その先は互いを忌み嫌う分断しか待っていません。

わたしは性的少数者の立場ですし、その味方でもありますが、世の中を構成する大多数のシスジェンダーの味方でもあります。双方の意見を公平に聞き、妥協点を見いだし、双方が生きやすい社会的システムを構築しなければなりません。その事に関してはまた次のブログで語っていきたいと思います。

AGS代表 古江鮎花 - AYUKA FURUE -

長野県を全てのジェンダーが生きやすい社会へ。アユカジェンダーサービス(AGS)代表。GID(性同一性障害)学会会員。GID学会エキスパート研修修了者。30代過ぎに性同一性障害と診断され、以降はホルモン治療を続けながら女性として生きる事を選ぶ。女性と子供の安全に最大限配慮し、性同一性障害の理解促進と誰もが愛と結婚を叶えることが出来る真の共生社会の実現を目指す。
趣味はゲームやアニメ、車や音楽と多彩。WEBやサウンドデザイン、文章ライティングやロゴデザイン等のスキルを併せ持つ。

著書:『心が女性だから』は許されない-真の共生社会への道-

関連記事

カテゴリー

アーカイブ